日記/2006-12-14

2006-12-14 (木) 23:53:56
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あ〜。確かにここは喫煙可の食堂だ。
あなたはきちんと料理を注文している客で、
そしてそのタバコもあなたが正当に買ったものだ。
タバコを吸うこと自体は、文句を言われる筋合いはないだろうし、
火のついたタバコを灰皿においたまま、トイレに行ったって問題ない。

すぐ隣で、他のお客が煙たそうにしてるけどね。

嫌なら他の席・他の店にいけ?
店員ならともかく、お客のあなたがそれを言っちゃいかんでしょう。
店員は何もいわないから、認められている?
言われなきゃ何やってもいい、ってもんじゃないと思うけど。
おまえに言われる筋合いはない?
いや、だから最初からそれはわかってるから、そう前置きしたじゃない。

・・・なんの話でしょうね。


AI関連でしばしば再燃するのが、横殴り防止機能。
簡単に「横殴り対策」と言われるモノですが、これ、友瀬は、実は非常に深い意味・課題を持つものだと思っています。
どういうことかというと・・・そもそもホムAI以前に、横殴りという言葉自体が非常にあいまいで、かなり広い範囲を(暗黙的に)期待されている、はずなのです。

ちょっと考えてみましょう。
とりあえずホムのことを忘れて・・・ケミソロで狩りをしている状況を想像してください。
以下にあげたものは、横殴りになるでしょうか?

  1. 同じ画面内に他PCがいないとき、3セルはなれたところにいるポリン。
    このポリンを攻撃することは横殴りですか?
  2. あなたから3セル離れたところに、第三者の騎士がいる。
    そしてあなたと騎士の2人から8セルくらい向こうにソルジャースケルトンがわいて、こちらに接近開始。
    この時点でそのソルジャースケルトンを攻撃することは横殴りですか?
  3. あなたがテレポ狩り中。
    テレポアウトしたところ、あなたから8セル離れたところで騎士1人がパピヨンと戦闘中。
    その騎士から3セルはなれたところに、非戦闘中のチャッキー。
    あなたから見るとそのチャッキーは6セルくらい離れています。
    このチャッキーを攻撃することは横殴りですか?

これ、厳密に言うと、どのパターンも「どちらともいえない」というのが答えになると思います。

1つ目のポリンのケース。
あなたから15セル離れた(つまりお互いに見えない)位置に弓使いがいたら?
あなたと彼とが同時にポリンをクリックしたら何が起きるか、考えてみればいいでしょう。
おそらくどちらも意図せずに「相手と同じ敵を攻撃」することになるはずです。

2つ目。ソルスケが騎士とあなた、どちらに向かって歩いているのかはわかりません。
そしてソルスケはタゲうつりしやすいので、もしそれが騎士に向かって歩いていたとしても、あなたが近づくことで「あなたにタゲが移る」ことはよくあります。

3つ目。とりあえず「遠距離弓」の例外を抜きにして考えたとして。
このケースでは確かに「チャッキーはフリー」ですが、騎士の人の性格によっては「パピヨンを倒せば、次はそのチャッキーだったのに」と判断されます。

これらを「横殴り」というのは神経質すぎるって?
ええ、友瀬もそう思います。
ですが、「横殴りだと思う」人は確実にいます。
というか、このあたり、友瀬が今までに実際に似たような状況で文句を言われたことがあるケースですから。
はっきり言って変人の言いがかりレベルのものもあると思いますが、それでもそれは真実です。

ともあれ。
多くのROのプレイヤーは、実はこのあたりのことは経験的に理解していて、それを意識した操作・行動をしているはずです。
例えば「弓でも射程ぎりぎりの攻撃はしない」
「基本的に第三者とは離れ気味に立つ」
「戦っている人の近くの敵は、フリーでもあきらめて無視」など。
つまり、「他の人が攻撃している対象を攻撃する」という行為だけでなく、 「あやしいときは遠慮する」ようなことが、あたりまえのように行われているわけです。

で、AIを意識して、これを別の言葉で言い換えると。
実は「横殴り対策」というのには
「本当に他の人が戦っている敵を攻撃しない」という直接的なモノだけでなく、
「他の人とのトラブルを起こさない程度に気を使う」という概念的・間接的なモノまで、気にするべき、ということです。

ここにあげたのは、ほんの一例だと思っています。
もっとさまざまな「怪しい」ケースを、人間は適時臨機応変にこなしているはずです。

残念ながら、Glenelgを含めて多くのAIでは、これらのことを完璧にこなせる状態にはなっていないと思います。
直接的な「横殴りしない」ことについては、ほぼすべてのAIで問題なく行えていますし、 自分の近くの敵のみOK、第三者の近くの敵はNG、といった処理をしているAIも少なくはありません。
ですが、人間が「臨機応変に」行っていることを完全にできるかというと、ホムに「知覚できない」要素がある時点で不可能なケースがあるわけで。

いずれにせよ、そういう「気遣い」ができない人が側にいるとどんなことになるかは、これもまたROプレイヤーの多くは「ホムが実装される以前から」知っているわけで。

難しいものです。

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