Glenelg開発メモ/入力系。

2006-06-21 (水) 08:39:24
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Glenelgの機能についてのメモ。
自分のための覚書でもあり、利用者のための豆知識でもあり、他AI開発者のための参考情報でもあり。

Glenelg の特徴の1つに、「ALT+SHIFT+右クリックを学習や特殊操作用に割り当てている」点があります。
これによって、マウス操作だけで多岐にわたる「命令」をホムンクルスに出しやすくしています。

マウス操作を使ってホムに命令を与えるということ自体は、韓国AI他いくつかのAIでも実施されていて別にGlenelg独自ではないですが、他のAIでは「ALT+右で〜の隣へ移動」を使っていることが多いようです。
もちろんGlenelgでも技術的には上記のようなALT+右で行う方法をとることもできたのですが、使い勝手を考えて今の「ALT+SHIFT+右」の形にしています。

というのは・・・ALT+右は本来「ホムの移動」に割り当てられている」もので、それに更に「ゼスチャー」的な意味合いを持たせると、誤命令につながると考えたからです。
戦闘乱戦時にホムの位置あわせをしようとしてALT+右を操作をしようとしたとき、たまたまそのセルがなにかのコマンドと重複しているものだったらどうなります?
友瀬はそういうリスクを恐れました。

また、Glenelg独自といえる点には「入力の範囲が広い」というのがあります。
他のAIのコマンド系だと、ほとんどが「何かの隣接セル指定」という方法を取っています。
これは、上記の「移動用のALT+右」との混乱を避けるための策:要はきちんと狙わないと押しづらいようにすることで、誤操作を避けることを狙っているわけです。確かに無数にあるセルの中から「ただ1つのセル」だけが操作対象なら、まず誤爆にはならないでしょうから。
ただこれは言い換えると、乱戦時には操作が難しいということでもあります。
敵がうじゃうじゃいる中、その押したい場所に敵がいたら、操作できないですから。

上記のように、Glenelgでは誤操作を避け&入力しやすいであろう方法として現状のパターンを取ったわけですが、 もちろんその分、登録作業のために2キー同時押ししなければならなかったり、標準AIの持っている「予約移動/攻撃」操作が廃止された、また入力のためのマウス移動量が増えた、というような不利な面もあります。
一概によいことばかりではないということですが、そんなにひどいトレードオフではなかったと自負しています。

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