calendar_viewer 日記/2015-02
2015/2/24 (火)
雑記:やっちゃいけないこと、ってところ†
議論で「負け」が運命付けられている思考方法30パターン
http://gigazine.net/news/20150213-logical-fallacy-collection/
記事の導入コメントだと『相手が論理的じゃないと』となってますが。
原文やタイトルは『おまえさんが論理的じゃないと』になってますね。
言い換えると、きちんと主張をするに守ったほうがいいことがあるよ、ってこと。
というわけで、自戒も含めて確認検証。
以下、元記事の引用→友瀬コメントの繰り返し。
◆01:Ad Hominem(人身攻撃)
理論的な主張をすることなく、もっぱら相手の人格を攻撃するタイプ。往々にして名前を連呼したり、レッテル貼りをしたりと攻撃的なのがこのタイプ。
これは気を付けよう。
一般的にはやっていないとは思うが、友人相手でつい、やっているところがある。
◆02:Anecdote(アネクドート)
自分しか体験していない経験や個人的な事情を、さも価値あるもののように取り立てて訴えること。
これは程度の問題、ではあるかな。
事実として、『周知すべき』個人的経験っていうのは間違いなくある。
必要以上に押し付けない・訴えないってところかな。
◆03:Appeal to Ignorance(無知という武器)
誰も分からないことや不可能なことを武器に主張を無理に通そうとすること。「宇宙人を見た人はいない。だから宇宙人は存在しない」という主張は典型的な例。
『無理に』がポイントか。極論はよくない、っていうのにも通じるところ。
これは・・・どうだろう。
例えばときどきやっている『相手が何を考えているか本質的にはわからないんだよ』的な話は、
まさに『不可能なこと』を武器にはしている、と言えないことはない。
◆04:Appeal to Tradition(伝統に訴える論証)
「昔からそうなのだから正しいはず」という考え方。
これは、やってないと思う。
近い話し方として、『xxxだから、昔からそうなんだ』ということは、友瀬はよくいうけど。
これは『昔からやっているから正しい』という直結ではない。
◆05:Appeal to Consequences(前提の決め付け)
議論の条件を勝手に解釈して、それを前提に話を進めること。
これは気を付けたい。
一応わからなければ聞くようにはしているが、ついやっちゃうことはある。
◆06:Argumentum ad Baculum(脅し)
脅し文句を議論に持ち込むこと。「校則を守らない生徒は将来、就職できませんよ」など、先生がよく使うあれです。
あ〜。これは・・・甥っ子相手だと、困ってやってるときがあるかなぁ。
これは難しいんだよ。
理屈とかグレー表現とか妥協点とかを理解してくれる相手なら、こんなことをやる必要がないんだけど。
どう言っても納得してもらえず、かつこちらの意図通りにやってもらわないと困るときって、あるのよ。
特に、引率者としての立場だと。
◆07:Argumentum ad Ignorantiam(無知のアピール)
特定のトピックについての知識不足を理由にすること。「だって、そんなの知らないじゃない!」というやつです。
他の項目にも通じるけど、これは『これを理由に無理押しする』ことがダメなんだよね。
無知をアピールすることは、罪じゃない。
無知だと伝えて、知るべきことを知って、そのうえで議論するのが大切。
◆08:Argumentum ad Populum(衆人に訴える論証)
多くの人が信じているという理由である命題を正しいと結論付けること。(ページが間違っていたので原文から友瀬抄訳)事実ではなく、感情的な論点で指示を得ようとする。
『哀れな母子をお助けください』といいつつ、実は小金持ちの親子だとか。
これは、ないなぁ。
ゲームなどで感情に訴えることも確かにあるけど、事実として不利なとき、と判断してのこと。
そういうその場は通っても、後が続かないタイプの進め方のようには思う。
◆09:Bandwagon(便乗)
みんなが正しいと信じているのだから正しいはず、という考え方。04番の「伝統の固執」と同じ理論です。
04もそうなんですが、要は論理の飛躍、なんでしょうね。
『Aという物事は、xxxだから正しい』
『正しいから、みんなAをやっているんだ』・・・というのが正しい事実関係。
それを逸脱してただAが正しい、というのは何かかけているよ、と。
◆10:Begging the Question(暗黙の了解)
はじめから想定した答えに同意を求めるように尋ねる論法。
いわゆる誘導尋問的な話かな。後者の極端な2択にも通じるか。
『アニメに夢中な成人は、気持ち悪いと思いませんか?』とか。
これは、気を付けないと難しいかも。
『かくかくしかじかな理由でxxxと思う。』という理由を枕詞にして、説明したあと『どう思う』と質問したら。
反論しづらいってことはあるよね。
◆11:Black or White(極端な二択)
いずれも極端でとうてい受け入れられない2つの選択肢から結論をせまること。たいてい、選択肢以外の適切な答えがあるものです。
あ〜。これは意識的に避けている項目かな。
昔これで、ひどい目にあったことがあるのですよ。
◆12:Cherry-pick(都合のいい解釈)
自分の主張にとって都合のよいデータや事実だけを集めて、それ以外の不都合なものを無視すること。
これは、理系としてやっちゃいけないこと。
『嘘はついていない。いわなかっただけ』なんてのは、正直詐欺の常套手段だと思う。
◆13:Circular Reasoning(循環論法)
ある特定の事実の証明に、証明すべき事実自体を利用すること。
これは、意図的にはやらないよ。
ただ、論理的ミスのレベルでは、あり得るかも。
◆14:Composition(合成の誤謬)
一つ一つは正しくても、積み上げた結果が間違いであること。
いわゆる三段論法的な、ダメ証明の類か。
これも意図的にはやらん。
◆15:Confirmation Bias(強い思い込み)
自身の思い込みに強く依存して議論を挑むこと。12番の「都合のいい解釈」に似ています。
『12と似ている』とはあるけどそれは客観的で、主観的には実はかなり違うと思う。
15は、本人が『事実と信じている』。
12は、本人が『嘘だと信じている』。
だからこそ、15のほうは本人には悪意がなく真剣で、よりこじれやすいと思う。
思い込みをゼロにすることは難しいからなあ・・・
◆16:Confusion of Correlation and Causation(因果関係の混同)
2つの出来事に関係があることをもって理由としてしまうこと。そもそも原因と結果が逆の場合は多いものです。例えば、「暴力的な映画を見た子どもは攻撃的になりやすい」という主張。攻撃的な子どもが暴力的な映画をよく見る可能性はなきにしもあらず。
いわゆる『ゲーム脳』理論とかに近いですね。
これも、観測方法を間違えると『本人には悪意なく間違ってしまう』ので、注意が必要。
◆17:Excluded Middle(極端な立場)
あらゆる可能性に気を配ることを放棄して、いつも極端な立場をとること。
#11 の極端な2択にも近いんじゃないかな。
A/Bのどちらかを取るのが#11。
基本Aしかとらない(Bすらない)のが#17。
難しいところは、譲れない都合があるときその争点についてはこうならざるを得ない、ってところか。
◆18:Half Truth(不誠実な真実)
発言が正しいことには間違いないものの、重要な情報には触れないことであえて誤解を誘うこと。
これは#12の言い換えのように思う。
#12でいう都合の悪いデータとは、まさに『相手が判断するために必要な』重要な情報だよ。
◆19:Loaded Question(誘導尋問)
特定の答えを暗示してそれを要求するような論法。
これも#10に近い。
◆20:Misunderstanding Statistics(誤解させる統計情報)
もっともらしく見せかけるために統計を用いること。例えば、「84%の人が病院で死ぬそうです。長生きしたければ退院するべきです」というロジックがおかしいことは明らか。
統計の嘘ってやつか。
犯罪者の90%が毎朝朝食を食べています、とか。
これもやってないと思うよ。
◆21:Non Sequitur(間違った推論)
過去の事実から誤った推論を導くこと。例えば、「前回の新月のときにサンフランシスコで地震があった。だから金曜の新月の日にはまた地震がおこるはずだ」というような解答を導き出すことがよい例です。
因果関係を無視した推論ということね。
これもまあ、自分ではやっていないつもり。
ただ、『思い込み』ってのがあると、危ないかもね。
◆22:Omniscience(全知)
「絶対」とか「いつだって」とか「誰しもが」などの絶対的条件を声高に主張すること。例外は必ずあるものです。
これは、「絶対に(笑)」やらない。
友瀬は会社などでも「言い切って」と言われるくらい、『基本的に』『原則』という言葉を使うほうです。
◆23:Post Hoc, Ergo Propter Hoc(因果の誤謬)
「Aという事実が起こった後にBが起こった。AがBの原因に違いない」と考えること。21番の「間違った推論」に似ていますが、これは時系列の前後関係を原因・結果に見立てる点が特徴的です。
#21 と何が違うのかがわからない(^^;;
21の例だって、新月という事実が時系列的に『先に』発生して、それに起因して地震という結果が『後に』発生しているんだ。
◆24:Proving Non-existence(悪魔の証明)
「存在しない」ということの証明を求めること。STAP細胞が存在しないことを証明するのは不可能です。
これはまあ、有名ですね。
◆25:Red Herring(燻製ニシンの虚偽)
注意をそらすために議論のテーマを変えること。
燻製ニシンというと、クリスティーを思い出します。
この言い回しを知ったのは、『そして誰もいなくなった』なので(議論をそらす
これは単体で使うというよりは、#12,18 あたりとの絡み、なんでしょうかね。
不都合な真実を避けるために使うような。
◆26:Reification(具現化)
抽象的な事柄を、さも具体的なものとして扱うこと。
『xxすれば、yyyが得られ(る可能性があり)ます』と、いう感じか。
これもある意味、#12、18と同じですね。
◆27:Slippery Slope(風が吹けば桶屋が儲かる)
ある事実から次の事実を連続的に導くことで、結果としてまったく正しくない事実を導き出すこと。
#21,23 と#14の組み合わせに思う。
1つ1つの主張が#21,23のように恣意的であり、かつそれを#14のように悪意ある接続で提供。
◆28:Small Numbers Statistics(少なすぎるサンプル)
ごく少ないサンプルから一般論を導くこと。
的中率10%のクジで、1回引いて当たったから『これは100%あたるクジだ』という類。
これは言わないようにしてる。
つーか恥ずかしい(^^;;
◆29:Straw Man(ストローマン)
相手の意見を歪めたり一部のみを取り出して解釈して、それに反論する論法。例えば、「雨が嫌いだ」という相手の意見に対して「雨がなくなった方がいいと言うのですか?」という反論は、相手の意見を正しく受けてはいないので議論はかみ合いません。
これは、自分でやろうとも考えたこともない類。
◆30:Tu Quoque(そういうお前は論法)
自分に対する批判に対して、議論とは関係のない別の批判で返すこと。
これも#25のバリエーションか。
・・・正直、30パターンってのは整理できてない気がする(笑)
ご意見などがあれば。
2015/2/2 (月)
ニュース斜め読み&一発コメント、1月末版。†
生存連絡も兼ねて。
- 記載の自分ルール。
- 著作権的に元記事リンクは貼る。
- 元記事が消えることはよくあるので、消えても大丈夫なように、記事の背景を書く。
- 上記に加えて、友瀬のコメント。
- あわせて5行まで。
Gizmodo運営企業で起きた2010年のパスワード流出事件を覚えていますか?
http://blog.kaspersky.co.jp/25-worst-passwords-2014/6684/
元データはSplashDataというセキュリティ会社ですが、英語なので上記参照記事から。
記事コメントはともかくとして、注目するのは『よく使われているパスワード』。
『123』のようなキーボードを順に打ちましたとか、『letmein(「私を入れて」)』『password』といったそれっぽいものは予想してた。
『michael(天使様ですね)』『superman』『batman』『dragon』なんてのは、守ってくれる人のイメージなんだろう。
そう考えると、『baseball』や『football』が面白いかな。趣味、ってとこだろうか。
「暗殺教室」「Mステ」「笑点」……イスラム国脅迫でテレビ局の「自粛」相次ぐ “行き過ぎ”に懸念も
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1501/27/news052.html
タイトル通り:日本人誘拐脅迫事件(上記記事時点ではまだ生き残っていた)を受けての自粛騒動。
気持ちはわからんじゃないが、気にしすぎだと思うし、バランスがいろいろ悪い。
確かに誘拐された人の家族とかには、心理的に厳しいと思うし、その誘拐自体を茶化すレベルは許されない。
でもそもそも、『ニュース時間には常に当該事件の報道』という現状のほうが、心理的にはダメだろ。
『誘拐・殺人』は今に始まったことではない:リアルな報道が許されて、直接関係のない創作がNGというのはどうよ。
みなさん、その情報が「100年後どうなるか」を考えたことはありますか?
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1412/24/news011.html
タイトルにあるようなことを考えるとき、発生する課題についての記事。
いろいろあるので気が向いたら別途書くけど、今回注目は電力かな。以下引用。
世界のクラウドサービスプロバイダとその通信を担当するキャリアの使用電力を足し上げると、現状でもすでに「日本の総消費電力を越え、英国の総消費電力の2倍に達している」のだ。
考えたことなかったけど、これは怖い。金の問題ではなく、発電動力を考えると。
ITガジェット・利便性大好きな友瀬だけど、やっぱり情報すべての電子化ってのはいろいろ問題あると思った。
講談社、6月までに全コミック誌を電子化--週刊少年マガジンら3誌のサイマル配信が開始
http://japan.cnet.com/news/service/35058612/
これもタイトル通り:雑誌の電子書籍化をする話。
友瀬は電子書籍について、特に保存性について問題視している立場なので。
現実に『買った雑誌は電車で読んで、その日の帰りに駅のごみ箱へ』とすることも多い身としては、雑誌の電子書籍は興味深い。
問題は、雑誌のあのサイズが前提の画像を表示できる、電車で気楽に使えるデバイスはない、ということかな。
あと、雑誌のおまけ類がないのも残念か(笑)
ご意見などがあれば。
- おっしゃるとおり強度に問題ありです。
購入半年で2度目の故障。
明日サポートに送ります。
問題点はあれど利便性が高いので運用しています。 -- 小花幸多 2015-02-03 23:32:20 (火) - ○小花さん。
まいど。
どっちかというと何度か記事にもしている、友瀬の『むき出しのパネルを許容できない』の問題です。ついでにいうと、その面積vs厚さというのもネック。現実問題としてそんなことはないのかもしれませんが、強度に不安を感じてしまっている以上、ラッシュアワーの電車には『気楽に』持ち込めない、っていうことです。 -- ともせ%管理人。 2015-02-03 22:55:38 (火) - 書籍電子化推進派から。(保存性の問題点は承知の上で)
SONY製DPT−S1は13インチ、或いはA4サイズを誇り、マガジンのB5よりも大きな画面です。見開きには対応していませんが。
ネックが価格なのはどうしようもありませんけど・・・ -- 小花幸多 2015-02-02 23:06:30 (月)